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(山崎)

【専門試験】

日本語教育の先生が一人一題ずつ問題を出されるので、まずどの先生の問題を解く準備をするか考えました。過去問から2題解く年と3題解く年があることがわかったので、一応3分野準備しておくことにしました。認知言語学に関しては、基本書、キーワード集などを始めいろいろ読みました。それから、先生の著書で過去問にもよく出るような内容が書いてある本があり、それは覚えるくらい読みました。あと二つは本当に基本の本を2冊ずつくらい読みました。そして、キーワードは留学生との勉強会でみんなで調べてプリントを作り、それを覚えるようにしました。大きな問題については過去問をいくつか見ると傾向がわかってきました。

 

【英語】

過去問を見たところ、いろいろな分野の話題で、その中の一部を日本語訳する問題で、TOEFLのリーディングに似ているように思い、TOEFLibt用のリーディング問題集を毎日一つは音読して、日本語に口で言って訳すようにしていました。しかし、とにかく専門試験が不安だったので、英語はほとんど時間が取れず、何かこれをまとまってした、ということはありません。日本語訳をするということにあまり慣れていなかったので、毎日少しずつでも日をあけずに音読、日本語訳をしていました(卒論が終わってからなので12月末くらいからです)。

 

【口頭試験】

どうしてここでないといけないのか、ということを考えました。自分がしたいと思う研究内容ももちろん大事だと思いますが、今ここじゃないとダメなんだ!と思っている理由をしっかり伝えられるようにした方がいいと思います。

お茶大の中にいる人は、その利点を生かすべきだと思います。外部の人がお茶大に来るにはいろいろ大変ですが、お茶大の中にいる人は、それに比べたらかなり少ない負担で情報を集められる環境にいます。思いつきや勢いでの行動も、思わぬ機会を与えてくれることがあると思うので、考えてばかりで行動しないより、ちょっと危なそうでもやってみるといいと思います(と受験を通して思いました!)。

 

(平井)

【専門】

説明会でいただいた文献一覧にあったものには、ほとんど目を通しました。他に、4名の先生方の論文を読んでまとめました(ネット上で読めるもののみ)。指導を希望する先生に関しては、著書を熟読したり、紹介していただいた書籍を読んだりしました。日本語教育能力検定試験受験の際に読んだものに関しては、必要なところだけを読み返しました。

他専攻で知識が不足していたので、インプットしたらすぐアウトプットという形で、何度も繰り返し勉強しました。お茶大の形式に合わせてアウトプット練習をしたのは、年が明けてからでした。

 

【英語】

速単の必修編を使っていました。高校時代に使っていた古い版のものです。10周くらいまでは頑張れたのですが、飽きてしまったので、その後上級編に切り替えました。しかし、それも飽きてしまい、最終的には過去に出題された英文の原典を読んでいました(ネット上ではどの部分が使用されたかは分からないので)。和訳練習をしていれば十分だと思っていたので、それ以外は特に対策はしておりませんでした。

 

【口述】

なぜこの研究を、なぜお茶大で、なぜ先生の下でやりたいのかを普段から意識しておりました。研究計画書を書きながらその不十分な点をしっかり把握しておきました。なので、特別に何か対策したという感じはしませんでした。

 

 

(山口)

【試験】

特に指導を希望している教官の専門分野についての本は先生の著書を含め4冊、その他の先生の分野については2冊を熟読しました。そして予想される論述問題をいくつも箇条書きし、それに時間内に回答する練習をしました。

 

【英語】

とにかく長文を読むことと、語彙・イディオムの知識を増やすことです。20数年前の高校時代の参考書を再読しました。長文は量を読むことだと思い、一日に何ページ以上と決めて大学入試問題集などを読んでいました。

 

【口述】

どうしてお茶大なのか、ということと、研究計画書の中身についてはしっかり説明できるように準備しておきました。

 

私の場合、受験準備期間が短かったため、合格してからのことがより不安で、合格通知を受け取ってから再度本を読みなおしたり、英語の勉強を続けていました。同じく社会人入学の先輩方の話を聞くと、受験前の一年を科目履修生として学んだという方も多く、早くから準備しておけば入学後の勉強や研究にも役立つと思います。

 

 

(鍾)

*筆記試験

筆記試験についての一番のおすすめは、分野ごとの本を二冊以上、頭の中には体系的な関係図が形成するまでお読みください。そして過去問もチェックする。試験問題は一体何を答えさせるか、と繰り返し考えながらアウトラインを書いてみてください。記述問題を答えるとき、本で書いてあった知識だけではなく、自分の考えも述べてください。

 

*口述試験

口述試験の前、自分の研究計画書を読んで、改めて自分の研究のあらすじを頭の中に明確にする。または研究計画書の優れていると思うところと不足なところを考えておいてください。受験までに日本で何を経験したのか、受験勉強について何をしたのか、どんな本を読んだのか、などの自分が感じたことを振り返って考えてください。口述試験の最初、私の経験には一分間の自己アピールがあるのでれもよくよく用意してください。

 

【おすすめの本】

 

『外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待』 白井恭弘 岩波書店

>外国人でも気楽に読める本です。第二言語習得研究によく言及される理論を、日常の例で語り、専門用 語の理解の負担はほとんどありません。あとの理論書を読みながら、この本の例はしょっちゅう覚え出します。

 

『SLA研究入門 - 第二言語の処理・習得研究のすすめ方』  門田修平 くろしお

>日本語教育関係の研究計画書の書き方全く分からない方におすすめ。

 

『日本語を教えるための第二言語習得論入門』 大関浩美 くろしお

『日本語教育に生かす第二言語習得研究』 迫田久美子 アルク

『日本語教師のための新しい言語習得概論』 小柳かおる スリーエーネットワーク

>軸となる3冊の入門書です。小柳先生の本はやや難しいとおもいますのでまだ読み終わっておりません。しかし理論に困ったとき引けば、詳しく紹介してもらう本だと思います。

 

『新・はじめての日本語教育 基本用語事典 新・はじめての日本語教育』 高見沢孟 アスク

>「新・はじめての日本語教育」シリーズの何冊の本もおすすめです。

 

『日本語教師のための応用認知言語学』 荒川洋平・森山新 凡人社

『今さら訊けない・・・第二言語習得再入門』佐々木嘉則 凡人社

『ことばの習得―母語習得と第二言語習得―』鈴木孝明 白畑知彦 くろしお

『第二言語習得研究と言語教育』畑佐一味 畑佐由紀子 百濟正和 清水崇文 くろしお

『国際交流基金日本語教授法シリーズ』 国際交流基金 ひつじ書房

 

【役に立つリンク】

【お茶の水女子大学 入試情報】

http://www.ao.ocha.ac.jp/index.html

 

【お茶の水女子大学大学院 日本語教育コースHP】

http://www.dc.ocha.ac.jp/comparative-cultures/jle/index.html

*コースの概要、教員紹介、学生紹介、歴年の論文題目など

 

【受験希望者のための Q&A集】

http://www.dc.ocha.ac.jp/comparative-cultures/jle/QA/index.html

 

 

(伊藤)

【博士課程からの入学の場合】

英語と、口頭試問でした。

私の場合は同日に両方とも受けることができました。

 

【英語】

英語が得意ではなかったので、実はとても心配していました。

英語の問題は、英文を読んで下線部を日本語に訳すという問題です。

下線部にわからない単語も混じっていたのですが、訳にはさほど重要ではない部分だったので何とか乗り切ることができました。

過去問は大学で閲覧が可能なので、事前に過去問を見ておくと安心して受験できると思います。

HPのアドバイスでも構文をしっかり読み取れるかが重要とあったので、当日は構文の訳にミスがないように気を付けました。

 

【口頭試問】

先に15分程度研究計画の説明を行った後、質疑応答という形でした。

先生方には修士論文をすでに提出していたため、修士論文の内容についてもかなり質問されましたが、

多くは聞かれると予測し、準備しておいた内容でした。

研究計画については、私は修士修了からブランクがあったため、その間にどのように勉強していたかなど、研究に関して知識や姿勢のようなものを聞かれたように思います。

 

ただ、口頭試問での感触はイマイチだったため、正直私にもよくわからないというのが本音です。

 

試験対策

【英語】

単語と構文の復習をひたすらしました。

毎日長い時間はできませんでしたが、必ず15分から30分はするように心がけました。

 

使用した参考書等

安藤文人(2006)『院単 大学院入試のための必須英単語1800』ナツメ社

桑原信淑 杉野隆(1994)『基礎 英文解釈の技術100』桐原書店

桑原信淑 杉野隆(1991)『英文解釈の技術100』桐原書店

 

【口頭試問】

修士論文の内容と、入学後の研究計画の内容がだいたい半分ずつの割合になるようにパワーポイントで準備しました。

プレゼンテーションの時間が15分と決まっていたので、家族に聞いてもらって時間内にきちんとできるように何度も何度も練習を重ねました。

❀ 試験

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