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●学内(他学科)から入試の場合(山崎)

 

【受験まで】

○2011年(3回生)

まだ進学するか、また進学するならどこにするかも迷って、いろいろな選択肢を前に迷っていました。他大学の大学院の先生に会いにいったりもしましたし、就活サイトに登録したりもしました。自分がこれからどうしていくのかを、友人たちとも話しながら考え始めました。

 

○2012年1月

親とも相談し進学を決め、どこの受験をするのかを真剣に考え始めました。自分の興味がなんなのか、少なくとも2年間じっくり打ち込みたいと思えることはなんなのかを考え、4回生で書く卒論もその方面で書けるようにしようと思いました。私がしたい分野が大きく言うと認知言語学でしたが、全くといっていいほどの無知状態だったので基本書を読むことから始めました。まだよくわからないままでしたが、やっとおもしろいなと思う分野に出会えました。この分野で何か勉強してみたいなと思いました(が、漠然としていました。やってみたいという気持ちだけです。)。

 

○2012年3月

卒論の題目決めとともに、4回生で何の授業を取ろうか迷っていました。私の学部の学科では認知言語学に関する講義は一つもなかったため、学内でそのような科目がないか探したところ、日本語教育コースの大学院の講義があることを知りました。大学院のクラスなので、何も知らない状態で行くのも迷惑かと思いましたが、とりあえず担当の先生にメールで連絡を差し上げ、講義を聴講させていただけることになりました。学内生のいいところは先生方とすぐに連絡が取れたり、お会いすることができたりすることだと思います。講義も聴かせていただけることもあるので、思い切って連絡をしてみるのがいいと思いました。

 

○2012年4月

まだどこの大学院にするか決めきれず、他の大学院で夏受験のところがあったので一応その過去問を入手しました。お茶大の過去問も見に行きました。見てみると何もわからなかったので、入手した情報は本棚にしまっておきました。4月の説明会には参加しませんでした。卒論に取りかかりました。大学院の講義を通して、知識も少しついて、興味も広がりました。そして、先輩や研究生とも知り合えて、とても充実した機会でした。

 

○2012年7月

英語の教員免許を取るため、一カ月教育実習でそれ以外はほぼ何もしていません。

 

○2012年8月9月

夏受験の大学院も真剣に考えていたため、受験勉強をしました。しかし、よく自分の興味がなんなのか考えた結果、自分の興味にぴったりではないように思えてきて、結局そこではなく、お茶大を受けようと思いました。でも、このおかげで認知言語学の基礎知識はだいぶついてきました。

 

○2012年10月11月

知り合った留学生に混ぜてもらい、勉強会をしていました。日本語教育に関しては何も知らない状態だったのでみんなに教えてもらいました。卒論の提出もじわじわと迫ってきていたので勉強と卒論を書くので毎日忙しくしていましたが、一緒に勉強してくれるみんなのおかげで少しずつですが、受験に向けての知識がついていきました。学部の講義で日本語教育に関するものを2つほど聴講しました。10月の後半くらいから、しまっていた過去問を取出し、答えを作り始めました。前よりは少しは分かりましたが不安でしょうがないという感じでした。留学生の友だちと知恵を合わせながら作りました。傾向も少しわかり、勉強の仕方もわかってきました。

 

○2012年12月

卒論の締切が間近になり、勉強もしなければなりませんでしたが、ほとんど卒論に時間をかけていました。とても不安でしたが、夜は留学生と図書館で勉強したりしました。進めてもらった本や、語句を覚えたりしました。説明会には参加しましたが、先輩の話を聞いて不安が大きくなりました。そんな中クリスマスに願書を提出しました。

 

○2013年1月

不安がっても仕方ないので今まで作ってきたノートを見直したり、覚えたりしました。問題を見て答えを言ってみたり、友だちと確かめ合ったりしました。

 

 

●他大学・他専攻から入試の場合(平井)

 

時系列でご紹介いたします。

○2011年9月

他大学・他専攻であった私は、まずお茶大HPと日本語教育コースHP、Q&Aのページ、先生方の個人(ゼミ?)HPを熟読しました。4月に説明会があること、どんな先生がいらっしゃるか、何をしておくべきか等を把握し、受験計画を立てました。

 

○2012年4月

説明会に参加しました(参加者が多く、少々怖気付きました)。希望するゼミに所属している先輩がいらしたので、連絡先を教えていただきました。

 

○2012年9月

希望する指導教官に個人的に連絡を取り(連絡先はHPから調べられます)、面談していただきました。専門試験に必要な本、(研究計画書を見ていただいたうえで)有益そうな文献の紹介を受けました。その際、ゼミの先輩を紹介していただき、研究計画書や専門試験のアドバイスをいただきました(やはり、連絡先を教えていただきました)。

 

○2012年12月

説明会に参加しました。先生と希望するゼミの先輩から直接情報収集しました。研究計画書の弱いところの指摘、それを補うための文献の紹介等をしていただきました。ゼミの先輩の連絡先を教えていただいたので、最後、研究計画書を提出するまで何度もアドバイスを受けました。

 

○2013年1月

HPに見落としがないか、最終チェックをしました。

 

 

●留学生入試の場合(鍾)

 

*受験勉強

私は大学のとき日本語を専攻しました。しかし、日本語教育や第二言語習得に関する知識はほとんど分かりません。語学のほかに、ほとんどゼロから勉強し始めたと言えます。2012年10月から大学院入試の2013年2月まで、受験勉強は五ヶ月間弱でした。

 

最初は「専門書を三回以上読み通すこと」「量よりも質が大事だ」と、先輩が勧めました。専門書を読む気が満々といえども、分からない知識が多いので、つい読みやすいのを選びました。それは白井先生の『外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待』でした。そして大関先生の『日本語を教えるための第二言語習得論入門』と迫田先生の『日本語教育に生かす第二言語習得研究』を読み通しました。しかし読み通したといっても、まだまだ分からないことが多かったです。先輩は「焦らずに、ゆっくり理解しながらもう一回読んでね」と言いました。入門レベル本を読むとき、ある概念をもっと分かりたい場合があれば、ほかの本を探して辞書のように参考書にし、自分が読みたいところだけちらちらと引き、読み通さなくてもいいです。それは『ことばの習得―母語習得と第二言語習得―』と『日本語教師のための新しい言語習得概論』でした。この二冊の本からいろいろな勉強になりました。読みながら私も別紙で重要な概念のメモを取りました。これでひとつの概念について関連するいくつかの仮説やほかの概念を連想できるになりました。

 

 

●社会人・AOから入試の場合(山口)

 

国内外で日本語教師として10年近く教壇に立ってきた私は、海外での契約終了に合わせて日本に帰国し、大学院に進学することを3-4年前から漠然と考えてはいました。学部時代の専攻は国語教育で、高校の国語教師が教員としての出発点でしたが、その後会社員などを経て、やはり教職に戻ることを決意し、日本語教育能力検定試験に合格して、日本語教師になりました。海外の大学で派遣教師として教えるようになってから、様々な専門書を読むようになって、日本語教育を支える研究分野が非常に広範だということを知り、もう少し深く勉強したくなって、進学を決めました。長く滞在していたロシアでは日本学研究の歴史が長く、語学を学ぶのは文化を学ぶためという意識が強かったので、私も日本学研究と日本語教育のつながりということに関心がありました。それで大学院は国際日本学領域のあるところにしようと決めていました。

 

【受験まで】

○2012年8-9月

帰国。次の教師派遣プログラムにも応募しつつ、地元の日本語学校で教え始めました。インターネットで大学院の情報を集め、社会人枠のあるところ数校に目星をつけました。ある大学院のオープンキャンパスに行ってみましたが、残念ながら私の研究テーマを指導してくださる教官にはお会いできませんでした。しかし大学院入試前に考えておくべきことを知ることができ、それはそれで有意義でした。受験先は未定のまま、研究計画書を準備し始め、長らく離れていた英語の勉強を始めました。英語は毎日通勤のバスの中で、一本の長文を読むようにしていました。そして働きながら学べる通信制大学院を受験しました。

 

○2012年10-11月

教師派遣プログラムや通信制大学院の試験が面接へと進み、その準備や仕事に追われていました。このまま通信制の大学院へ進もうかな、と考えていたころ、同僚や友人たちから、もっと専門的な勉強ができる大学院へ進むべきだという助言を数多くもらい、進学先を再検討し始めました。同じような研究テーマの論文執筆者を調べていくと、指導教官がお茶大の先生だということがわかりました。ちょうど12月のはじめに入試説明会があると知り、渡りに船で行ってみることにしました。

 

○2012年12-1月

お茶大の入試説明会に参加して、希望する先生に直接面談していただくことができ、研究計画書の内容についても示唆をいただけました。また前年度合格者の「合格体験記」プレゼンテーションや、「読んでおいた方がいい」書籍紹介はたいへん参考になりました。しかし公開されている「入試過去問3年分」に挑戦してみたところ、あまりの不出来に血の気の引く思いで、それから必死に勉強し始めました。日本語教育については、経験上、筆記試験に通る程度の知識はあるという自負があったのですが、大学院の入試問題は所属している教官の専門分野から出題されるという基本的なことに遅まきながらこの時気づきました。受験準備期間は1月半程度しかなく、仕事との両立は非常に苦しかったです。

 

 

●博士後期課程に入試の場合(伊藤)

 

入学前の情報収集はほとんどできませんでした。

外部入学で、遠方で、仕事もしていたため、主な情報源はインターネットでした。

お茶の水女子大学のHPにあるQ&Aを隅々まで見て、とにかく英語の勉強と研究計画の作成を

しなければならないのかなと、理解した程度です。

ただ、Q&Aはとても詳しかったです。そこで勉強しておくとよいと紹介されていた本は、必ず読むようにしました。

大学院説明会に関しても予定があわず行けなかったため、実際に学内へ足を踏み入れたのも願書をもらいにきた時の一度だけでした。

 

また、私の場合はお茶大に後期課程からの入学でしたが、事前に先生に連絡をしませんでした。

それはあまり良くなかったようです…(事前に連絡をすることをお勧めします!)

✿ 情報収集&受験勉強

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